ビデオカメラ

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ファイルベースにおける映像の取り扱い

By | 3月 25th, 2013|Categories: お仕事, 映像制作|Tags: , , |

ビデオカメラがファイルベースになってから、撮影した映像は次の撮影に備えて、完パケ納品前に元のメディア(SxS、SDHC等)から消去しなければいけないケースがほとんどになりました。 編集機のHDDにコピーしてから消去することになるのですが、元のメディアと違ってHDDは非常に脆いため、1箇所だけに保存するのは危険です。 そこで、ファイルベースの素材管理に次のような体制を取っています。 素材は別経路から2重のバックアップ 元のメディアからPCにコピーする際、違うPCを使って別々の場所にコピーしています。 一台はメイン編集機MacProの内蔵HDD、もう一台は共有NASです。 ファイルコピーの方法も分けていて、一方はカメラメーカーの提供するメディア管理ツールでコピー、もう一方はOSの単純なファイルコピーです。 ハッシュ値の照合によるメディア一致性の確認 ハッシュとは、データ検証に使う技術の一種で、このハッシュを比較するツールを使って、コピー後にファイルが破損していないか確認しています。 上記画像は、右が元のメディアのデータ、左がHDDにコピーしたデータの一覧です。 青帯が1バイト単位で完全に一致したファイル、赤帯が破損して元のファイルと一致していないものです。 映像を確認すると、とても重要なシーンで激しいドロップフレームが発生していましたが、この行程によってメディア消去前に問題を回避することができました。 黄色は一方にしか存在しないファイルで、この場合は編集機が生成したTempファイル。 黄色をチェックすれば、ファイルコピー忘れもすぐに分かります。 とても面倒な作業なのですが…ここまで管理を徹底すれば、安心してメディアをフォーマットすることができます。

弊社の環境を紹介します(現場の機材編)

By | 3月 1st, 2013|Categories: お仕事, 機材(ハードウェア)|Tags: , |

弊社の設備を数回にわたって紹介しようと思います。まずは現場の機材(映像)から。 業務用カムコーダー SONYのXDCAM EXシリーズを使っています。 PMW-320、PMW-EX3の2台。主に番組の収録(ENG)を行ったり、2台でほぼ同じ画が撮影できるので、イベントの複数台同時収録などに使っています。 XDCAM EX選定の主な理由は、記録ビットレートが35mbpsと控えめな点と、使い慣れたSONYのシステムだからです。 使い慣れたシステムを選ぶというのはとても重要なことで、現場では様々な想定外の出来事が起きます。そのときに慣れない機材をあーでもないこーでもないといじくりまわしているヒマはないので、たとえ魅力的な機能が他メーカーの機材に搭載されたとしても、簡単に浮気はしないようにしています。 写真はスタジオ収録のリハーサルを弊社小倉事務所で行っているところです。 その他のカメラ SONYのNEX-VG20。 撮像板が1/2や2/3インチの業務用カメラと比べて大型で、被写界深度が浅く、ボケ味を活かした独特の持ち味の画が撮れます。 主にプロモーションの現場や、肩のせカメラでは思い通りの画が撮れない、狭い現場などで活躍しています。 他には、動画の撮れるCanon EOS60Dや40Dなどのスチルカメラもあります。 三脚 Vintenを使用しています。どの角度でもカメラがピタッと止まるパーフェクトバランスや、油圧ドラッグによるスムーズなパン、チルト操作が気に入っています。 脚部は3段カーボンをチョイスしています。アルミ三段と比べて良い点は、軽量なのはもちろんですが、それよりも、冬の寒いロケでも脚部が冷たくならないのが一番のメリットです(笑) 寒い中、冷えきった機材を運ぶのはつらいですからね。 音声 PMW-320に装着しているスロットインレシーバー。A・B帯に対応していて、ワイヤレスマイクの音声を直接カメラに入力できます。 B帯ワイヤレス送信機、WRT-822とUWP-V1。 レポーターさんのような演者に持たせて、ピンマイクや、インタビューマイクの音声を送信します。 弊社設備だけで最大4波まで対応できます。 ガンマイクは定番のゼンハイザーMKH416、+48vのファンタム版を選びました。 これにライコートのソフタイグリップキットを装着。触り心地が良く、社内では「もふもふ君」などと呼ばれて親しまれています。現場でも大人気です(笑) ただ、鳥かごタイプのケースと違って軽量な反面、端子がむき出しなので、雨が降ったら防滴処理の工夫が必要です。 といっても、ビニールぶくろをかぶせて養生するだけですが。 この他にも、地上波のニュースでよく見かけるインタビューマイクの定番SM63Lや、ダイナミックマイクのSM58などが活躍しています。 次回は、編集に使っている設備などを紹介する予定です。